Moria Gate(モリアの門)

Tolkienは、おそらく「The Lord of the Rings」第二巻第四章を執筆する前に、モリアの西門のこの風景を当初一枚の絵として描いたと思われる。そこは、旅の仲間が鉱山の入り口に近づく場面である。「角を曲がると、眼前に低い崖が見えた。高さが九メートル以上あり、てっぺんは崩れてギザギザだった。その上から水が滴り落ちていた…」描かれたような階段状の滝から水が滴り落ちることはほとんどないと悟った作者は、絵の下の部分を取り除き、より正確な上の部分を残した。作品の題は、絵の外の空いた部分にざっと書かれただけだった。その一方で、絵の中の一番下、二本の木の間にあるモリアの門の、より合わされた支柱を思い出させる羽目板の中に題名が優美な書体であらわれている。


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