Old Man Willow(柳じいさん)

Tolkienは時折著述の参考にするためだけでなく、楽しみのために「The Lord of the Rings」の、精密なデッサンを描いた。「Old Man Willow」は、そのよい例である。これは、第一巻第六章でホビットたちが古森の陰鬱さから突如出くわした一見静寂に見える場面を描いている。そこは巨大な柳の木に支配されていた。「それは巨大に見えた。ぶざまに広がった枝々はたくさんの長い指のある腕のように上に長く伸びていた。その節くれだって曲がりくねった幹には大きく裂け目ができていて、枝がしなうと微かにきしむような音がした。」少し想像力を働かせれば、幹の右上の部分に「顔」を見ることができる。


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