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「Powers」

 U.Le Guinの「Powers」を読み終えた。「Gifts」「Voices」に続くThe Western shoreという架空世界を舞台にした三部作の最後の作品。Earthseaと同じように、まず世界が設定されてから、その中で人々が動き出すという感じがする。
 父の才能を受け継がず詩をつくる才能があるOrrec、本のない世界で密かに本を読んでいた少女Memer、教師になる教育を受けていたが奴隷の身分のGavir、それぞれの若者が、自分を見つめ自分の居場所を捜し求めて苦悩する。
 「ことば」が力を持つ世界の物語で、ことばの力をあらためて考えさせられる。やはり女性の強さが際立つが、なかでも動物と心を通わせる才能を持つGryと雌ライオンのShetarが魅力的だ。