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北斎!

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大阪市のあべのハルカス美術館「北斎ー富士を越えて」展を見た。
19世紀なかば、江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎の主に晩年30年の作品が約200点、大英博物館をはじめ各地から集められていた。肉筆画も多い。

70代で製作した「富嶽三十六景 神奈川沖 浪裏」は、ゴッホをはじめ多数の画家や、ドビュッシーの「海」の作曲に影響を与えたといわれる。

富士山の他にも、橋、滝、百人一首の作者などのテーマで作り始めるも、版元の倒産により完結しなかったものも多いそうだ。

80代なかばで訪れた長野県小布施町の祭り屋台の天井画(波の絵)と岩松院の天井画(鳳凰の絵)の下絵も展示されていた。小布施に旅した際に見たので感慨があった。

また、「鍾馗図」、90歳で亡くなる前の作品という「雪中虎図」など、70年間、精力的に製作し続けた北斎のエネルギーに圧倒された。